「基地対策」から「基地政策」への転換を提案

大和市と綾瀬市には厚木基地が存在し、海上自衛隊とともに在日米海軍が利用しています。以前はこの米軍の艦載機が昼夜を問わず飛行していて凄まじい爆音によって市民生活への支障が出ていましたが、平成30年にその米軍艦載機部隊は山口県岩国基地へ移転されました。

故安倍晋三元総理、甘利明衆議院議員、福田良彦岩国市長の動き

厚木基地の米軍艦載機部隊は故安倍晋三元内閣総理大臣が自民党幹事長だった時に、地元神奈川13区選出の甘利明衆議院議員との間で協議が行われ、在日米軍の再編案の中に盛り込まれたことから、当時岩国市の地元選出の衆議院議員だった福田良彦氏が議員辞職してまで岩国市長選挙に立候補して、当選を果たしたことで岩国への移駐受け入れを表明し、平成30年に移駐が完了しました。

『基地対策』から『基地政策』へ

同じく厚木基地を抱える隣の綾瀬市では令和3年度より大和市よりも先に基地対策課から基地政策課へと転換しました。基地内の居住者と市民との接点の拡大、相互理解が進められないかを検討したそうです。

基地の整理・縮小・返還を求めるという大きな旗は降ろさずに発想を転換し、「迷惑施設」「地域資源」として見直し、返還までの間は「使えるものは使う」と基地の利活用をしようということが根本的な考え方である。

「ないものをねだるのではなく、あるものを上手く活用していくべき」であると私も選挙の際に公約しておりましたので、大変共感します。

神奈川県も基地の利活用に前向きとなっており、隣の綾瀬市も前向きになっている中で大和市だけが取り残されてしまうことを危惧しています。騒音対策だけではなく、その対策を含め、利活用するため『基地政策』への転換を本市においても行ってみてはどうか提案しました。